批ギ ティラノサウルス『放牧』/黒川排除 (oldsoup)
 
途中から気付いていたはずだ、彼の守るべき芯などはなくて彼自身が芯であったことを。ただ徐々に激しくなる自動的衝動がその思考を与えなかったと言えばそれだけかもしれない。

 しかしどうしてアメリカじんといえばなんとかだゼ、とか、なんとかじゃないのかい、ワーオ、とかなんとか、そういうワイルドな言い回しにされてしまうのだろうか。作品中においてはそれは遊びの道具として浮かび上がってはいるがすこし古めかしいような場違いなような気もするが、それにしたって本当は優しいボーイなのかもしれない外人がぶっきらぼうな喋り方にされてしまったり、普通の題名付けたと思ったのに邦題が「俺ジミー・レイ」になってしまってなんだこ
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