哀しみの夜に 〜僕を励ます十五年前の唄声〜/服部 剛
 
ばならぬ。背負った鞄には、まだ見知らぬ人々へ宛てた無数
の「詩」という手紙がつまっている。貨物列車が深夜も走り続ける
ように、私も歩み続けねばならぬ。 

 今朝は同志である、唄歌いのホームページの日記に、明るいその
人が普段見せない哀しみの言葉が呟かれていた。その文中で渡辺美
里の代表曲である「MY REVOLUTION」という唄についてふれていた
ので、さっき僕も、埃のかぶった古い渡辺美里のCDを引っぱり出し
て、部屋の明かりを落として「ぼくでなくっちゃ」と「BELIEVE」
という歌を聞いた。


    ぼくでなくっちゃ ぼくでなくっちゃ
    きずついたこ
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