哀しみの夜に 〜僕を励ます十五年前の唄声〜/服部 剛
 
たこころ とじないで

    夢を夢のままでは終らせないでいて
    人は違う痛みに胸しめつけられて
    この川の流れを越えていく


 独り静かに哀しみを抱いていた今夜の自分を、十五年以上前の懐
かしい渡辺美里の唄声が、いつも傍らにいる友のように励ましてく
れた。 

 さぁ、静かなる炎を胸に秘めて、口を結んで歩こう。目の前に続
いてゆく道の先に一つの扉が立っている。全ての夢を追う者は、あ
の扉を開かねばならない。 



 * 歌詩は渡辺美里「ぼくでなくっちゃ」「BELIEVE」より引用。 







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