批ギ いと/桐原/銀狼/今猿/黒川排除 (oldsoup)
 
応し合い筆記が彼の中に転移してきて行為を行為させているのだとしたら、それは夢を夢見るように、乙女のようにそれは、羊水という字面のイメージをただ羊水しているだけであり、神秘的であるところの非神秘的状況、ただならぬ状態、まさしく線引きするところの線の真上、それらが結局彼を読点の中で喘がせているんだ。一番喘いでいるのは彼なのだ。畢竟彼は読点しか読点しておらず、点は書けても線は書けずじまい、どころか、永遠に書けずに時間の流入を許し憎悪を受け入れる器になる少年は神話になる。

 というか時間の流入を食い止める術などないのであった。線を引くことでしか抵抗できないボクラは無力であった。もちろん時間が止まって
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