【批評ギルド】 『シャボン玉』 松本卓也/Monk
 
ンチに腰掛け「あらあら」と
言っているその家族の光景に、男自身も居れたのだろうか。何かを
間違わなければ今もあの場所に居れたのだろうか。
確定づけるようなヒントはないのでどれでもいいんだが、彼を襲っ
た衝動はシャボン玉に手を出すことか、子供に声をかけることか、
元我が家に電話することか、ポケットに忍ばせた破滅のスイッチを
押すことなのか。(最後のだけは倍率100倍)
しっかしこの衝動すぐに打ち消してしまう彼は煮え切らないという
か相も変わらずというか、こういう状況におちいってるのも当然
かーって思えてきて、この男に興味なくなってきたよ。

さて、そろそろ物足りないと言っておく
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