【批評ギルド】 『シャボン玉』 松本卓也/Monk
めてみることでなん
か納得する。固執することでより納得を得ようとする。寂しさとか
孤独を感じるときに外部に発散する人と内部で処理する人がいて、
この男は後者だ。偶然出会ったシャボン玉を使い、彼は彼なりに自
分が失ってしまったものを補えるかをテストし、テストすることで
自分は補おうとしていることを確認する。まだ諦めてない自分を確
認する。内部でそういうロジックを組み立て処理していく。まぁそ
こまで明確じゃないにしろ理屈っぽいのは確かで行動の前に一旦考
えてみるタイプだ。書いてて、想像しすぎな気もしてきたから次。
> あの風景に一瞬でも
> 僕は居れたのだろうか
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