チカテツの日/---
 
ラのフラッシュをぶっ放す

(二番線、みんな生まれました)
ずっと黙ったまんまで
祝ってもらうのを待ってる
ケーキがないのは当たり前だったし
駆け寄る友達はみんな轢いてしまった
君はうらやましそうにいつも
いつも
いつも
河川敷の高架橋から
サッカーする子供たちを見てたね
だけどシュートを決めればキーパーを轢いてしまうから
お母さんに叱られちゃって

何人かのふやけた顔の人たちが
チカテツに向かってくる
誕生日、母親に生まれてしまった人たち
神様がいたころはなんでもアーメンでケリがついた
いま絶望詰め合わせセットをお土産に
新しいおうちへ帰る
もうここには
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