●そろもん第二の栞/みつべえ
 
十一世紀のペルシャの学者オマル・ハイヤームが遺した「ルバイヤート」は、全篇四行詩です。「ルバイヤート」は、ペルシャ語で「四行詩集」を意味します。はじめエドワード・フィッツジェラルドの英訳本で世界的に知られました。若いころ耽溺した愛読書の一冊で、私がいま短詩を展開しているのは、このスタイルの影響もあるかと思います。


いずれの日にか 土に帰るわれら
せめてその日まで楽しもう いまひとときの人生
土は土に還り 土のもとに眠る
酒も詩も舞姫もなく そして終りもなく   (井田俊隆 訳)


ああ、さかずきを満たせ。いくら嘆いても無駄なこと、
時はわたしたちのあしもとをすべるように流
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