【批評ギルド】2006年1月分 寸評/松本 卓也
 
れのまま最後まで書ききられているので、
「王国」は「鉄塔」なのだろうと結論付ける事にした。
(少なくとも、僕には「王国」から別の何かをイメージするには至らなかった。)
仮に「鉄塔」は「王国」ではないとするならば、
「鉄塔」ではない「真なる『王国』」の存在をある程度明確に示したほうが良いと思う。
題名は「はじめての王国」であるが、この詩での表現は、
徐々に朽ちながらも存在感を示す「王国」であるように感じるので、
何がどう「はじめて」なのかは読み取る事は出来なかった。

蛇足。
何となくだけど、「ジョジョの奇妙な冒険-第4部-」に出てくる
鉄塔の中に住むスタンド使いを思い出した。
[次のページ]
戻る   Point(3)