太陽みたいな/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
れていた。もともと彼女は部屋に家具や大きなものをあまり置かないので、おかげで中がすっきりしていてきれいに見えるのだが、部屋の中央にあるガラス天板の小さなテーブルも程よく磨かれていて、定期的にこまやかな掃除をしているのがわかる。100円ショップで買ったと思われる茶色の薄い座布団を出してもらいテーブルのそばに座ると彼女が紅茶を出してくれた。紅茶といってもこれも100円ショップのものだったが、雨ばかりで寒々とした日ばかりが続いて冷え性が一段とひどくなっていた身には本当にありがたかった。彼女の分の紅茶も一緒に置かれると、対面に座ってきた。

──今日は、また泊まっていくの……
──うん。
──いい
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