太陽みたいな/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
んでいて、気がつくといきなりベッドで、二人とも裸になっていた。近辺には北口からつながるホテル街があったが、チェックインは無理だったはずなのでスナックからほど近い、シティホテルのようなところに入ったはずだった。記憶の中での部屋は、簡素な、しかし必要最小限のものが置かれていて、ベッドや家具も下品な調度のものはなかった。ようするに変わったところのない、普通の部屋だった。たしかそこで、お互いにシャワーを浴び、ベッドにもぐりこんだはずだった。
 彼女と顔を見つめ合ってすぐ、キスを、された。アルコールとシャワーのせいか息が荒く吸い込まれるような勢いの、キスだった。つられて吸い返し、段々と、ゆっくりと身体を降
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