とどかない光/小林レント讃5/渡邉建志
 
首は「ボドーーーーーーーーーーーーーー
どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天使の首は
山道をのぼる 
      いびつな
          いびつな動作で}
この「ぶすぶすぶす」の挿入、すごい。意味ではなく音の挿入。ボドーのあとのどーがすき。さいごの「山道を/山道を」のくりかえしもすごく好き。すごく朗読していてたのしい。音の感覚が実に鋭い。



●2.笑う 

くりかえしの声の怖さ。

それを見ていた樹は笑っていた

(溶けろ 溶けろ)

空が青い山も青い樹も青い河も青い

溶けろであって融けろではない。つまり「融」解ではなく、例
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