とどかない光/小林レント讃5/渡邉建志
を流れている}
ここで眺めていただけの河に、少年やわたしたちは足をつけていま無邪気に遊んでいる。そして河と共に揺れている。殺すことはできるけれど、わたくしたちはわたくしたち自身の認識を、内部を、わたくしたちを、殺すことができるけれど、それでも殺したとしても届かない宇宙がやっぱりある。こう読んでいくと、実はこの詩はわたくしたちの認識が宇宙を決めるのではなくて、宇宙はわたくしたちの手の届かないところに存在する、というふうに、意外にも、読めてくる。(意外にも、、、というのは、それは普段のレント氏と逆の主張のような気がするから(宇宙を認識しているのはこのわたしなのだ、というような、、、)、、、彼の好むヴ
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