生前と死後のあいだで/小林レント讃3/渡邉建志
れは、「『わたし』が狂っている作品」のほうであろう。
<うつ>をころしたいなら
羊の眼球で着飾ればいい
<うつ>をころしたいなら
蛙の内臓 耳に詰めればいい
<うつ>をころしたいなら
瘤のついた静脈で縄跳びすればいい
最後のがすごいなと思う。見事に鮮烈にえぐい。視点が自分のからだの中へと向かっている。外を見ていない。
■無題 http://www.rondz.com/poem/poet/10/pslg9831.html#9831
例のくりかえし系、しかしこれはユーモアではなく前作に引き続き剥き出し神経系。
{引用=
夜
三角定規で歯の神経を
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