因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
■水にぬれて輝く http://www.rondz.com/poem/poet/7/pslg6071.html#6071
逆にこちらは理性でコントロールされているのが分かるだろう。前が叫びだとすればこちらはフォークだ。みんなが歌えるようにリズムを計算して作られている。だからといって内容がつまらないわけではなく、文体と交じりあった水の遊びのようすがきらきらと描かれていて、ぼくはとても好きだ。
ぼくは破片となってたくさんのぼくたちとなって
街に出て遊ぶだろう
ぼくは誰からも見つけられずにぼくたちとなって
街の朝を泳ぐだろう
この内容の美しさ。玄武岩という言
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