因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
ただ ただ虚しい
夜じゃないか!}
「さて」という話頭の転じ方に不釣合いなぐらいの悲惨さがたまらない。その、悲惨の入れ物として口ぶりが幼すぎて、ひょっとするとその不均等こそが彼の詩を、独特の詩にしているのかもしれない。
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■白い糸を張りつけ http://www.rondz.com/poem/poet/8/pslg7222.html#7222 冒頭
僕は僕の神経をむき出して
白い神経をむき出して
落ちてくる夜を受け止めている
星と
闇を
剥き出しの神経はからだの中ではなく、外にまきついている。そういう絵がぼくには浮かぶ。ぼくはその白さを
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