因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
 
はまるだろう。かっこいい。あとおそらく初めてあの閉じないカギ括弧、ひと呼んでレント括弧、が現れる(ごめんいま勝手に名付けました)。


二人の男が話す
「あれは梨ではないかしら
「やはり林檎じゃないですか


細かいけれど、この「やはり」がたまらない。現代国語の問題集だったら「いいえ」とか「むしろ」とか逆接を入れなくちゃペケされるのに、一人合点の「やはり」をいれてなんだかかみ合ってない会話にしてるのが可笑しい。あと、さいごの「歩く歩く」のイメージ喚起も鋭い。



■平和な街 http://www.rondz.com/poem/poet/7/pslg6516.html
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(4)