因数分解中毒者のために/小林レント讃2/渡邉建志
 
ml#6516 とにかくまず読んできてください

傑作が現われた。どうしよう、話そうか辞めようか。「湿原の夜」のときはあまり話さなかったけれど、ここはあえてたくさん話してみたい。なにしろぼくは因数分解中毒者なのだ。

冒頭からすごい。

空き缶と道路が近親相姦

これだけでどれだけのイメージが喚起されることか!論理関係を失った言葉が、(論理と言う手綱を解かれて)、どれだけ飛翔できることか!ほとんどこの1行で詩が成立してしまっている、とか軽口を叩いてしまう。このあとの「空は晴れている」という聯の終わり方の決まっててかっこいい。ついで太陽でないものが陽炎をおこしていたり、なんとな
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