記憶→記録/大覚アキラ
関係ないって? そう思ったあなたはもしかすると、正しいかもしれない(笑)。
でも、どれだけ脆く危いものだったとしても、自分の中にも、“自分が自分である証拠”って持っておきたいでしょ?
ぼくにとっては、それが日記なんだと思う。
ちょっとジャンプしよう。
すでにサイバーパンク(死語)の古典となった感もある、映画『ブレードランナー』。あの映画の根っこの部分にあるテーマは、「自分たちが何者で、どこから来て、どこへ行くのか」っていう問いだと思う。
劇中のワンシーンで、自分は人間だと信じているレプリカント(アンドロイド)が、昔の写真を大切に持っているっていうエピソードがあった。
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