咲子?/たま
ょう?」
なんだろう……嫌な感じがする。できれば、こんな話しはしたくなかった。
「あ、ちょっと待って……それはさあ、ぼくたちが、ぼくたちの子どもに、愛されるってことが第一条件だとおもうけど、ぼくはさ、そんなの自信ないよ」
「ジシン?……」
「そう、自分の子どもに愛される自信なんてないってこと」
「あ、それはさ、考えすぎよ。リクオさんが悩んだってしかたないとおもうけど……」
「どうして?」
「愛なんてさ、そんなにたしかなものじゃないとおもうの。ね、解字に書いてあるでしょう。愛には足があるの。それでね、愛は行き悩むものだから、あたしの愛も、リクオさんの愛も、わたしたちの子どもの愛も、と
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