咲子?/たま
 
伸ばせば届くじゃない。あたしたちは夫婦なんだから、それぐらいがちょうどいいとおもう」
「でもさ、こたつひとつぶんでも、ヒミツはあるわけ?」
「もちろんよ」
「もちろんって、そんなのずるいよなあ。ぼくなんかさ、ヒミツなんてひとつもないよ。それにさ、夫婦だったらいつかばれちゃうだろ?」
「ん……ばれてもいいひみつよ」
「じゃあ、いま白状しろよ……」
「あっ、やだあ! もおー、やだってば……ん、……お尻なめるのはやめて……あんっ!……」
 それでも咲子はわたしの詩を隠していたのだ。

 一三三頁の一段目から「人部」がはじまる。
 部首の解説文のあとに、(人)からはじまって(儼)で終わ
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