咲子?/たま
糸部(いと・いとへん)
▽「糸」をもとにしてできていて、「糸」や「織物の性質や状態」などを表す文字を集めた。
月末の土曜日は忙しくて帰りは十時すぎになった。パートの咲子はいつものように四時に終えて帰宅すると、夕食を用意してわたしの帰りを待っていてくれる。
「ただいま」
「おかえり……」
咲子の声にはいつもの元気がなかった。浮かない顔をして夕食のならんだこたつに肘をついて座っていた。
「どうしたの?」
「ん、……最悪。姉から電話があったの……父がね、バイクで配達してて、事故起こしたんだって……」
「おとうさん?……怪我は?」
「左足の骨折だって。手術したけどふた月ほどか
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