咲子?/たま
電や、こまごまとした生活用具を買い集めた。
「ね、今夜なに食べたい?」
「ん、……キャベツ炒めでいいよ」
「もおっ! そんなの、愛妻料理じゃないでしょ。まじめに考えてくれなきゃ、あたしの料理の腕は上がらないわよ」
「おっ、そっかあ。じゃあ、野菜炒めにする」
「……」
朝は咲子の愛妻弁当を持って出社した。
会社にはせまい食堂があって、以前はコンビニで買って来た弁当を食べていたが、やっぱしというか、咲子のつくってくれた弁当は食堂でひらくことができず、わたしの机のパソコンのかげに隠れてこっそり食べた。咲子は食堂で弁当をひらいたが、さすがに咲子もはずかしいのか、なにひとつ不服はいわなかっ
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