手放していく/はるな
 
込みは強くあって、そうしなければ何か大変なことが起こるし、大変なことが起こったなら自分のせいなのだと思っていたので。

でも、それをはじめてしなかった。
大変なことは起こらなかった。(問題はつねに起こり続けていたけれども、そのどれもわたし自身とは関係のないことだった)。

大それたことではなくて、姉からのとりとめもない連絡に返事をしなかった、ということだったと思う。
体の三分の一くらいを、痛みなしに切り分けたような心地がした。
簡単なことではなかった。けれども、ものすごいことでもなかったと思う。
わたしが手放したかったことのいくつかが、切り分けられた部分に含まれていると感じた。

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