咲子?/たま
 
すると、動物の骨を焼くという風習も大陸からやってきたわけで、そうなると、それはそれでなんとなく納得できるが、だったらなぜ、日本に甲骨文字は誕生しなかったのだろうか。

 日本古代に文字が生まれなかった理由をおもうと、わたしは咲子がいう雌雄同体の神を生んだ、日本人の性格にたどり着く気がする。環境の変化に合わせて、雄であったり、雌であったりする日本人の性格は、文字を必要としなかったのだろう。ことばさえあれば生きることのできるクニ、それもまたわたしたちの理想であるかもしれないが、それを語ると取り留めのない話しになってしまうから、少し戻して、五九〇頁をひらくと、三段目に【火】の親字がある。しかし、そこ
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