咲子?/たま
 
いや、現実的にはそれはありえないことで、古代のことであったとしても、神のすがたを見たものはいないとわたしはおもう。そこで、巫女が司る祭祀のようすをイメージしてみると、血のついた牛の骨を手にした巫女の前には、うすい煙を吐く火があることに気づく。つまり、巫女は神ではなく火と対峙していたということになる。わたしたちは幼いころから、火と神との因果関係について、少なからず学んでいる。火は神の象徴であるということ。

 亀の甲羅や牛の骨を焼くという祭祀、もしくは風習は、日本においても古くからあったみたいで、弥生時代の遺跡に鹿や馬の骨を焼いた痕跡があって、弥生のひとびとが、大陸からやってきた民族だったとする
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