咲子?/たま
 
-て。筆順につづいて解字がある。
 解字。形声。人の住む所を意味する?と、音をしめす者(シャ→ト)とを合わせて、人のたくさん集まる所の意。のちに、都の意に用いる。
 旧字体に「?」があって、「都」は略体になる。

 戸越の職場で咲子とことばを交わしたのは昨年の春だった。咲子が入社してひと月余りがすぎていたはずだ。
 外装タイルの色褪せた、間口のせまい五階建てのビルの三階に、わたしの職場があった。フロアにならぶ主な機材は、フラットベッドタイプのスキャナーが二台、マッキントッシュのパソコンが八台、カラープリンターが二台、アナログ時代の遺産であるライトテーブルが二台、その他諸々あって、それで五
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