なんたらかんたら/後期
もなかった。
問題がないので、誰も考えなかった。
やがて、なんたらかんたらは、なんたらかんたら的に自己増殖した。なんたらかんたらを媒介に、なんたらかんたらを呼び、なんたらかんたらを産み落とす概念生命体となっていた。誰かが「ちょっとした方便として使った」その瞬間から、なんたらかんたらは指数関数的になんたらかんたらを開始したのである。
最初は日本だけだった。「まあ、なんたらかんたらで」という一言が会議を支配し、「例の件はなんたらかんたらで」という報告が国家を運営した。しかし、なんたらかんたらには国境という概念がなかった。翻訳されるときも、翻訳されないまま「Nantala Kantala」
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