とおりゃんせ/夏井椋也
大好き
どちらかというと好き
どちらかというと嫌い
大っ嫌い
どちらでもない
わからない
迫り来る選択枝から
必ずひとつ選んで
枝先に向かって
背中を押され続けてきた
やがて雫となって落ちることを
うっすら覚悟しながら
時間に追われるまま仕方なく選んで
誰かに倣うようになんとなく選んで
選んだつもりがないのにいつのまにか選んで
自分で選んだつもりで誰かに選ばされて
今は此処にいるけれど
此処は何処の細道?
痛いけれど懐かしい
酷いけれど優しい
ほんのり血の色じみた
西日に満たされた細道
とおりゃんせ
とおりゃんせ
まさかの
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