中田満帆氏的『PERFECT DAYS』批評「悲劇を消費する人たち」/室町 礼
 
して』CMシリーズとは違って、
カモノハシのような、どっちつかづの狡さと曖昧さを
そなえた奇妙な"CM&映画"だったといえます。
この狡さと曖昧さは「電通映画」の特徴といえるかも
知れません。
電通的知性のトップランナーである高崎卓馬がつくっ
たJR東日本のCMは、わたしからみるとまるで黄泉の
国の幻想のように、そこにはまるで泥臭さがなく、な
にか霞がかった空気のなかできれいな女優さんや、善
男善女が登場して「お約束」の芝居を打ちます。当然、
JR東日本にまつわるあらゆる醜聞や労働問題など入り
込むわけがありません。だってCMですから。
そしてそのCMを
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