ておてお/歌留多カタリ
う者
寄り添う者らをして
牢獄から引きずり出され
心の闇に群がる者ら
今また冷たいておておの雨に打たれよ
乾いた叫び声がポキリと折れる
電子の野に放たれた犬どもの遠吠え
懐かしさに溢れる空の果てで
ておておの羽ばたきに呼応することはない
ねむの木の木陰にたち現れ
そこにあるもものはあるものとして争われ
なきものはなきものとして
なきものにされてしまう
そのものたちは争わぬものたちである
争わないで欲しいと願い
争うべきではないと叫んでいる
ああそれでもあなたは
そのものたちのなかで
今もひとり
いつもいつまでも
くよくよして
どうでもいいことに
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