予感の年/岡部淳太郎
 
にバカ騒ぎをつづけ、
それを外から眺めているだけの俺は、ただの異質な部
外者でしかなかった。時代は俺に向かって微笑んでは
くれず、俺にはただ一人きりで耐えつづけなければな
らない膨大な時間があっただけなのだ。そう、俺はい
つどんな時でも単なる部外者でしかなくて、それぞれ
の時代のなかに入りこんでゆくことは出来なかった。
時代はいつだって俺を置き去りにして事実をつぶやき
つづけるだけなのだから、俺は俺で勝手につぶやきつ
づけるまでだ。つまり、外の社会がどんなに崩壊への
予感に震えていようと、俺は俺で勝手にやるだけだ。
俺は既に崩壊したのだから、俺は社会や世界とは無関
係に、そ
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