メモ2/由比良 倖
もちろん、僕によって書かれた言葉を読んだひとりひとりの読者が、その「動き」を生き生きと感じられるかどうか、はまた別の話だ。作者としての僕は、言葉を「生きて」いたとしても。
書くことは「僕という身体を使って言葉に命を与える、あるいは、言葉に耳を澄ませ、その命を感じる」という感覚に近く、故に「書くことは、僕に「動き」を通過させる行為だ」と言えなくもない。でも、やはり一番しっくり来るのは、「書くことは言葉を生きること」だ、という表現だ。
さらに、もっと端的に書くなら、僕にとって「書くことは(言葉だけではなく、僕自身そのものを)生きることそのものだ」と言える。書いている時に、僕は非常に強く(「言葉
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