天推し/百富
 
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 しあわせでしか、ない。そのことを、それとなく命へと置き換えられたときに、祈りの言葉が生まれるのだと想う。



 ひとに恵まれていること、この街がパワースポットであることを実は、ぼく、知っている。



 アパートメントの契約がうまくゆき、お引っ越しのためのお車から降りたときに、さんにんでみあげた幅広の虹の大群。



 生きることに殺される思いを味わうことがあっても、天高く駆けだす想いでいられたこと。



 瞳の明るいキレものの主治医。おそらく能力者であるかのように、ぼくのこころへとより添う保健師さん。知見に満ちたとてもお話しを伺いやすい市役
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