たとえばその日/ホロウ・シカエルボク
 
得ることの出来る一過性の結論が身体にもたらす快楽のことをもうみんな忘れてしまったのだろうか、それとも今頃そんなものにこだわっているのは俺だけだということなのだろうか、ポップスの歌詞は誰のどんな曲を聞いても同じ感触に聞こえるようになった、同じ人間が書いているのではないかと思えるくらい同じ言葉しか使われていない、メインストリームに落ちている言葉がそんなものだということは、今はその程度でいいのだなということなのだ、もう誰も眉間に皺を寄せて人生について考えたりなんかしない、消化試合の様な人生を時流に乗って生きているだけなのだ、俺はその世界に挑むことについて考えてみる、俺にその世界を壊すことは出来るだろうか
[次のページ]
戻る   Point(1)