はじめての赤ちゃん(story)/百(ももと読みます)
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今年の夏にひとりぼっちで市役所さんまで歩いていった。おなかの張りはあしを踏みだすたびにわたしのからだを押しあげた。
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アパートメントのドアーからドアーへ。おトイレのなかで重たい出血を経験する。歯車に満たないちいさなときの命のかけらと出逢えたことをあわてて恋人へとお伝えする。流産かもしれないと。恋人からのご返信はリアクションのみだった。
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明けがたから耐えられなくなって死ぬことを前提とした猟奇的な心情をかれへとお電話にてお伝えする。当時のかれは生やさしかった。
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かれはかれのおかあさんへとわたしを繋げて。かれのおかあさんはわたしを産婦人
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