GHOST/mj
 
校にあがる前の子どもたちには、彼の姿はよく見えた。その日は久しぶりにシアトルズベストへと行って、コーヒーを飲んでいたのだった。窓際に座って外を見ている彼のことを、母親と一緒に店に来ていた男の子がじっと見ていた。
オーダーする時の店員の様子は手慣れたもので、その服装に驚いたそぶりはすこしも見せなかった。
人口減少がニュースで取り上げられ、遠い国では戦争が起きている。そんな終末の中を、日々はあたりまえのように進んでいく。
彼は、といっても性別もよくわからないのだが、コーヒーを飲み終えると、自分をじっと見ていた男の子の視線に気づき、ニコッと微笑みを返すと、トレーを返却して店を出た。

革命軍東
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