生き続けるほど運命は奇異なものだとわかる/ホロウ・シカエルボク
 
るだけなのか?自分に起こっているすべての出来事が上手く受け止められなかったし、信用することも出来なかった、きっかけが思い出せない、それさえ思い出せれば立て直せるかもしれないのに、このまま食事を取ることもなくここに横になっていたら餓死してしまうかもしれない、その状態にどれぐらい近いところに居るのだ?さっぱり見当もつかなかったけれど、そう遠くない場所に居るだろうことだけはわかっていた、覆さなければならない、この状況は綺麗に覆されなければならない、でも、どうやって?立ち上がることさえ出来ないのだ、せめてこのくたばりつつある思考をクリアにして、生に留まる為の最善の方法を最速で練り上げなければならなかった、
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