リフレイン/guest
君の為に詩を書いた、と
彼は明け方テーブルでコーヒーを飲みながら
呟いた
永遠になればいいね
と私は布団の中でうずもれながら笑って
外では朝日がおどり、鳥達がおどり
秋の冷たい風が
彼の開けた窓から吹き込んだ
もうすぐにでも冬が来る
西暦で初めてリフレインという言葉を覚えた人は
一体何を見たのか
彼女はじっとお気に入りのランプを眺めている
彼女の中で
それは愛しい私との邂逅の歴史にしかならなくて
つまり、私達は何度でもこの世界で出会っている、と
だけど多分
私はそんなものしか見られない彼女が
かわいそうでならない
もう一度し
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