リフレイン/guest
 
度しようか、と言うと
 いらない、と首を振る
 もう夜が明けるし、仕事があるから、いらない

私に見えるものを
彼女は見られない
私が書くものを
どんなに読んでも見ることができない

彼女には新しい恋人を作らせようと思っている
それが運命のように見えるのであれば尚いい
彼女は魅力的な子だし、私の言うことをよく聞いてくれる

 君の為に詩を書いたよ
 書くたびに悲しいんだ
 私達はひとつになれない

酔っぱらってるの、と彼女もよく笑って
朝になるまでふざけた
昼の間の地獄を忘れられるように

 リフレイン
 私達は
 何度だって出会っている

焼き芋を頬張って
秋の快晴の空に目を開いて
私も私を必要としている人の所へ行こう

季節にすら意味がなくなる頃
私は彼女との思い出の中で笑っている
いつまでも幸せそうに笑っている

 もう一度しようか、
 いらない、
 朝が来るし、仕事があるから、
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