サロメ/guest
月の晩
私はいつものように君を探しに出掛けた
明るい内は君の為に働いて金を稼いだ
帰ってきたら夜の相手をした
月の晩
私はいつものように君を探しに出掛けた
黒檀のような髪、祈るような眼差し、雪に触れる指
お腹が空いてるんじゃないか、と思ってサンドイッチを作った
月の晩
私は夜にも虹が出ることを初めて知った
あちらから帰ってくる人がいるのかなぁ
サンドイッチを入れたバスケットが揺れている
君はいつも人を馬鹿にして食い物にすることだけを考えていた
どれだけ肥え太ろうとも醜いことを気にしなかった
月の晩
君を探しに行く時、私はいつもと
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