I FEEL FOR YOU。/田中宏輔
くのように無料で悪夢を見るのは、お得なのかもしれない。あ、無料じゃないか。でも、考えたこともない情景がでてくるのだ。夢をつくっているのは、潜在自我のぼくなのだろうから、ぼくが知らないぼくのことを知れる機会でもある。
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けっきょく、ぼくは詩人としては、だれにもおぼえてもらえないようなマイナーな詩人だと思うのだけれど、英詩の翻訳家としては、いくらかのひとの記憶には残るように残る人生のすべての時間を費やすことにした。寿命が尽きるまで、LGBTIQの詩人たちの英詩を翻訳していくつもり。
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詩は音で、音楽であるべきものだと思っている。意味などどうでもよい
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