動き続けてはいるが解釈は異なる/ホロウ・シカエルボク
俺はそれを―インスタントコーヒーに感情があるというのか?だとしたら俺は狂っているのではないか、まともだと保証出来る何かがあるわけでもないが、どこからが正気でどこからが狂気なのかと考え始めるとどうしようもないことになる、俺は俺一人しか居ない、いったいどこにその線を引くというのだ?まともだろうと狂っていようと、その時出来る生き方を選択し続けるしかない、その先にしか人生というものの手応えは無いはずなのだ、他人の物差しを借りて平気で良し悪しを決める人間になどなりたくない、それはもっとも安易で愚かしい行為に違いない、でもほとんどの人間がそういうものを常識と呼ぶ、ならば俺は常識知らずさ、所詮そんなもの処世術に
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