「文学極道」への弔辞(再校正済み編)/室町 礼
の作詞家は二行だけ
力を入れてあとは手を抜いたのだろうか。
そこで色々調べてみると
この歌詞は雑誌『平凡』が全国に作詞を募集して各
地から寄せられた3万7582通の中から7通を選
んで作詞家のなかにし礼が補作し、猪俣公章が作曲
したものらしい。
『港町ブルース』の作詞家は深津武志となってます
が、じつはこの人物が一連目の詞を応募した若者で
した。詩のことばに敏感なプロのなかにし礼はすぐ
さま彼の才能を見抜いたのでしょう。7名の中から
彼を選んで『港町ブルース』の作詞者にしたのだと
わたしは推測しております。
それにしても一連は傑出している。
背伸びして見る海峡を
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