LIVING IN THE MATERIAL WORLD。/田中宏輔
 
」「少数のひとにとって難解な小説」「ごく少数のひとにとって難解な小説」「難解だと思われたことのない難解さをもつ難解な小説」


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自分の書いたものが新しいものか、そうでないものか、いままで書かれてきたものと同じようなものか、そうでないものか、その判断力さえあれば、詩や小説を書いてもいいような気がする。その判断が正しかったのか、正しくなかったのか、それは、自分で検討しなくともよい。時間がしてくれるだろうから。


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いまケリー・リンクの『マジック・フォー・ビギナーズ』のルーズリーフ作業をしてたんだけど、友だちからカラオケのお誘いがあって、「おごり?」と訊く
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