「思い出の渚」の冒頭歌詞を検証してみる「作詞家岩谷時子の発言を聞いて」/洗貝新
まてよ、物語の舞台は夏の浜辺である。当然若いカップルや水着弾ける女の子たちのグループで埋め尽くされ、それを目当てに若者(青年)たちの眼もこころもトキメキ揺れるのだ。
そうだ!そうなんだ。陽を浴び夏の浜辺に向かわせる男たちの目的は、装う波乗りばかりではない、恋の宝物探し、女の子のナンパなのだ。
はじめからナンパ目的に夏の思い出作りに来ているわけだから、きみとの出会い、ではその偶然性も重なり、少し消極的だ。ここは能動的かつ積極的に見つけた、とされるほうが適しているのではないか。
故岩谷時子氏が女性であるが故に、見つけたとは表現できないと言ったのか、そのことは定かではないが、
作詞を担当したメ
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