死を運ぶ蟻のように/室町 礼
うかと疑問に思ったものです。
あとでさまざまな場面に遭遇してわかったのですが
尊敬に値する詩的才能の持ち主なのに世界を認識す
る眼はまったく幼稚園児のような方でした。間違い
なくわたしより数千、ひょっとすると数万冊の哲学
思想書や詩集、小説を読んでいることはわかってい
ましたが、いったいそれらはどこへ消化されたのか
と疑うほど世界認識は稚拙でした。
これは、その尊敬する詩人だけでなく、その詩の学校の
全職員、全講師もそうだった。校長の長谷川龍生以
下、驚くべきことには、みながある党派性の下、ま
ったく同じようにコピーされた世界観をもっている。
長谷川龍生には「あなた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(7)