死を運ぶ蟻のように/室町 礼
なたとわたしは違うのです」と
いう詩的言明があるが、まるっきり寸分と変わらな
い党派性の下で生きていてどの口でいえたものか、
その詩を読んで呆れたことがあります。
今の立憲民主党や国民民主党、共産党などのような
何の発展性も未来性もリアルもなにもない硬直した
サヨク党派性。つまり前列から最後列までまったく
同じ政治観に染められた、ワンパタの世界解釈しか
できない者ばかりが、そんなものにがんじがらめに
なっている。ところが不思議なことに彼らは、
いい詩を書くのです。
いやあ、驚くほどいい詩を書く。
この落差はわたしにとってはおぞましいものでした。
いったいこれは何だろう?
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