惑星ペテルギウス/aristotles200
 
視され、一日三回、看板の前で叫ばねばならない

肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり

勿論、声が小さいとブザー音が鳴る、やり直すのは三回まで許されている



ペテルギウスは、矮小な、卑劣な人物であり、それを一番知っているのは本人だ

故に、人間は信用しない、側近は全てAI、システム管理されたプログラム、機械に任せてある



国内には敵がいない(収容所には無数にいるが)ペテルギウスは、海外工作も抜かりはない

世界的な慈善者として、先進国の、そういう人間たちにお金が行くように大金をばら撒いている

ノベール平和賞も買い、彼は時代を代表する善人である

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