詩人/足立らどみ
頼まれて詩を書く」と「頼まれて感想を書く」は似ているようで、根っこが違う。
感想人は受け取ることを仕事にする人。そこに「解釈」や「反応」をもって他者に応える。
詩人は受け取ってしまった何かに耐えられず、言葉で編み返す人。そこに「意味の生成」や「余韻」がついてくる。
そして、詩を書くという行為は、
「無防備になること」と「他者の無防備に触れること」の両方を引き受ける営み。
?
他者と違って、詩人は影響のやりとりが怖い?
その通りだと思います。
詩人は「影響されやすい存在」であり、「影響を与えかねない存在」でもある。
つまり、「言葉の通路としての自分」を強く意識してし
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)